旋盤職人として働くのに資格は必要ない!
比較的大きい会社ならわかりませんが、私の勤務先のように、経営一族意外の従業員が二人だけといったような零細企業では資格は全く必要ありません。
資格の補助もありませんし、資格を取得したからと言って待遇がUPするわけでもありません。(かけあってみればわかりませんが・・・)
やはり一番評価されるのは資格ではなく結果としてどのくらいお金を生み出せたかということです。
もちろん結果だけでなく仕事に取り組む姿勢についても評価されます!
しかし就職活動ではアピールポイントの一つになる
実務では資格の取得は必要とされていることではありませんが、就職活動となれば話は別です。
口ではいくらでも「旋盤ができます!」といえてしまいますが、資格を提示できると最低限どの程度できるのかが相手先にもはっきりわかります。
職業訓練で作った製品を面接に持っていくのと同じように、資格取得で加工した図面を持っていくことで、大きなアピールになると思います。
そもそもどんな資格があるの?
旋盤の資格にはどのようなものがあるのでしょうか?
私も無知でしたのでこの機会に調べてみました。
機械加工技能士
3級、2級、1級と、その上に特急の4段階のステップがある国家資格です。
汎用旋盤とNC旋盤の資格がそれぞれ分かれています。
誰でも受けられるというわけではなく、ある程度経験年数が必要です。
- 特級:1級合格後、実務経験5年以上
- 1級:実務経験7年以上
- 2級:実務経験2年以上
- 3級:実務経験6ヶ月以上
試験内容はペーパーテストと、実技試験です。
実技試験は例えば汎用旋盤だと、
試験時間3時間30分で外径削り、テーパ削り、ねじ切り、ローレット加工、偏心削り等の切削加工を行い、部品を3個作成する。(1級)
といった内容です。
部品はこんなかんじ。写真ではわかりませんが、内径のテーパーや偏心加工もあります。
他には・・・
他にもこういった資格があると思ったのですが、現在メジャーな資格は上記のものだけのようです。
職業訓練校の機械加工科を修了したら資格はとれる?
職業訓練では旋盤・フライス関係の資格は取れません。
ですが実際に加工した部品と図面を面接に持っていくことで、資格と同等かそれ以上ののアピールにはなると思いますよ。
実際に面接に行ったときに、実際に部品を見せたときが一番好感触でした。
ちなみに、旋盤やフライスの資格はとれせんが、砥石の資格は取ることができます。私も持っています。
資格を取るというより、講義を受けるだけで自動取得という扱いになります(笑
それが「研削といしの取替え等の業務に係る特別教育」です。
きちんと資格を持っているという証明書も受け取ることができます。
どんな資格かというと、砥石を取り替える際に必要な資格です。
例えば旋盤でよく使う両頭グラインダーの砥石も、この資格を持っていないと本来取り替えてはいけません。
砥石は割れて大事故(最悪死亡事故)になってしまう可能性がありますからね。ちゃんと知識を持った上で取り替えないと危険です。
それ以外は、私の通ったポリテクセンター中部の機械加工技術科では資格は取ることができませんでした。
ですが、多くのものを得られた半年間だったので、職業訓練自体はおすすめできますよ(^^
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