工場の仕事ってきついの?現役で働く正社員が解説!

工場の仕事ってきついの?現役で働く正社員が解説!

「工場の仕事はきついのか」

特に正社員で働きたい場合は気になるところですよね。

本記事ではオフィスワークを経験したのちに小規模の工場で働く私が、工場で働く辛さについて解説しました!

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こんな工場で働く私が解説します

工場と一口に言っても、比較的規模の大きいものと小さいものがあります。

私が働いているのはかなり小規模の工場、具体的には金属加工の工場でNC旋盤・マシニングセンタオペレータをやっています。

一言で言うと、機械を操作して金属材料から金属部品を削り出す仕事です。

その規模によって仕事の辛さも変わってきます。本記事では私目線で、比較的小規模の工場のきつさについて書いていきます

結論:工場の仕事はきついのか?

結論的には、工場の仕事はきついです。

ですが、それを補ってあまりあるメリットがあり、私はこんなにいい仕事はないとも思っています

工場の仕事はこんなところがきつい

汚れる

工場にもよりますが、金属加工の工場の仕事は汚れます。

なぜ汚れるかというと・・・

黒皮材などの金属材料を触ると汚れる

黒皮つきの丸棒。触ると黒く汚れる。(画像はミスミ様より引用)

金属加工の材料は、「黒皮材」というものを扱う場合が多いのですが、これがかなり汚れます。

大きいものだと腹に抱えて運んだりするのですが、そういった場合は作業着もしっかり汚れます。

油が飛び散って汚れる

エアーガン(モノタロウ様より引用)

工場内ではエアーガンをよく使います。

加工している金属部品に付着した油をエアガンで吹き飛ばす作業を一日に何度も行うのですが、その際に油が飛び散り、作業着等についてしまうことが割とあります。

穴に入った油を吹き飛ばそうとして、跳ね返った油が顔にかかってしまうことなどもしょっちゅうあります。

また、注油などの作業も多いため、手が油まみれになっていることも珍しくありません。

金属粉まみれになる

金属加工では、削ったあとのくず(「切粉(きりこ)」といいます)が相当量でます。

バリ取りなどで飛び散った金属粉が作業着に付着するため、慣れていないと作業後は金属粉まみれになります。

危ない

どんなに安全管理された工場でも、必ず危険は伴います。

これはオフィスワークとの大きな違いですね。

機械に巻き込まれたり、重いものの下敷きになったりする危険があります。

私の会社にはいませんが、金属加工の業界では指が1本ない人もいるくらいです。

とはいえ、普段から安全に気をつけていればそこまでの自己は基本的には起こりません。

工場内での安全作業については下の記事で解説しています。私が運営する技術サイト「キカイネット」のものです!

キカイネット
【安全作業】旋盤・フライスの仕事で本当に一番気をつけなければならないこと あなたは、旋盤加工を行う上で一番大切なことは何だと思いますか? 納期?品質? いえ、いちばん大切なのは安全です。 どんな行動が危ないかを知っておくことで事故も未然...

単純作業がある

工場といえば単純作業が多いと言うイメージがあると思いますが、私が働いているような小規模の工場は比較的単純作業が少ないです。

ですが、もちろん単純作業をする機会もあります。 特に機械を複数台ではなく、1台のみ担当する場合は単純作業をする機会が多いです。

単純作業は大規模な工場になればなるほど多くなる傾向にあります。

単純作業は精神的には楽ですが、とても時間が経つのが遅いと言う意味ではきついポイントになります。

体力的にきつい

工場の仕事は、基本的に立ち仕事ですので体力的に結構きついです。

特に私は前職でオフィスワークをしていましたので、立ち仕事に慣れるまで1年ぐらいはかかりました。

ただ、機械工は意外と重いものを持つ機会は少ないです。

仕事中に比較的大きい貴金属材料を持ち上げたりする事はありますが、持ち上げられないほどの大きさになってくるとホイストクレーンを使って持ち上げるからです。

もちろん工場によっては重いものを持つ機会が多いこともありますので、 体力に自信がない方は気をつけておきましょう。

目が良くないときつい

これも工場での仕事内容によるところですが、私が働いている工場では0.01ミリメートル単位での精度の高い加工を行うため、細かいものを見る事が多いです。

老眼や遠視などで目が悪い方は、 細かいものを見るのに苦労するかもしれません。

67歳で引退した私の師匠は、老眼の影響で引退前はかなりきつそうでした。

ただ、それを補ってあまりあるメリットがある

工場には上記のように多くのきつい点がありますが、それでも私が工場で働いているのはこの仕事が良い仕事だと思っているからです。

ここからは、きつくても私が工場の正社員として働いている理由、メリットをご紹介します。

人と喋らなくても良い

工場での仕事は、人と喋る機会が少ないです。

仕事を覚えるまでは、上司とコミニケーションをとって指導を受ける必要があるため、もちろんコミニケーションを避けて通ることはできません。ですが、 いちど仕事を覚えてしまえば、業務上ほとんど人と話す必要がなくなってきます。

私の職場でも、1日のうち出勤時と退勤時の挨拶しか話さないことまであったほどです。(さすがにそこまでの日はほとんどありませんが笑)

私のような、なるべく人と関わらずに仕事をしていきたいような人には メリットの大きい職場といえるでしょう。

技術さえみにつけば本当に楽しい

工場でのものづくりの仕事は、技術が身につけば本当に楽しいです。 特に私が働いている工場は小規模の工場なので単純作業も少なく、技術を活かす機会がとても多いです。

中には難しい仕事もありますが、そういった難しい仕事を自分の創意工夫で完成させた時はとても達成感があります。

単純作業でない工場現場の場合、時間が経つのがとても速い

私が勤務しているような小規模の工場の場合、時間に追われつつ考えながら作業することが多いため、時間が経つのがとても速いです。

今週も、月曜日が始まったと思ったらもう金曜日で、かなり時間のサイクルを速く感じます。

時間が経つのが 遅い仕事をしているのと比べて、感覚的には相対的に休日の時間の比率が長くなるため、メリットになるところだと思います!

狭い人間関係で、人が動かないので一度人間関係がうまく行けば勝ち。

これは大企業の工場には当てはまりませんが、小規模の工場では人間関係が狭いため、 いちど良い人間関係を構築できてしまえば良い関係をずっと保ち続けることができます。

異動などでヤバい上司にあたってしまったりして精神的に不安定になってしまうこともありません。

仕事の成否が判断しやすい。

オフィスワークでは、時間的に、立場的にどう頑張っても不可能な仕事を任されることがあります。 そういった場合は関係者にお願いをして回ったりなど何とか折り合いをつけて仕事を回していくことになるかと思うのですが、相当なストレスがかかりますよね。

一方工場での製造の仕事は、人間一人に可能な作業量の上限がわかりやすいため、正社員でも仕事の可・不可の線引きがやりやすいです。 なので、そもそも不可能な仕事を抱え込んだりすることがありません。

そして 工場の仕事は、結果のマルバツもはっきりしています。

オフィスワークのように「まあこれでもOKだけど少し微妙な気がするんだよなー」といった評価を受けることがありません。

金属加工であれば、 図面指示通りの加工ができればマル、できていなければバツと、成否がとてもハッキリしています。

オフィスワークであれば自分の仕事に対して指摘されたことにムッとくることもありますが、工場の仕事では当人も評価する人も同じ基準で仕事の結果を判断できるため、仕事の失敗等で指摘を受けた場合も素直に反省することができます。

結論:コスパで最強なのは大手×工場

工場のきつさとメリットのバランスをとろうと考えたときに、一番オススメしたいのが大手の工場です。

その理由は、つぎ込む精神的な労力と報酬のバランスが取れているから。

大手の工場にはこんなメリットがあります。

  • 給料は増える
  • 現場仕事なので、管理・調整業務を中心としたオフィスワークほどきつくない
  • 学歴、職歴が必ずしも必要でない
  • 技術が身につけば精神的にはかなり楽
  • 人と話さなくても仕事が成り立つため、人間関係でのトラブルが少ない
  • 潰れる可能性が低い

大手の工場で働く私の知人は、高卒で働き始めて残業代込ですが一日2時間程度の残業で30歳で年収700万円の収入を得ています。仕事内容も主に繰り返しの現場作業がメインということです。その方はブログもやっており、本記事を書くにあたっても大いに参考にさせていただきました。

そのような優良求人はものづくり職専門の転職エージェント(一番のオススメはメイテックネクスト )を使うと手に入りやすいです。

転職は、待遇の伸びを考えると早ければ早いほど有利です。

私も転職して今の仕事に落ち着いていますが、もっと早く転職すればよかったと思っています。

転職はリスクを伴いますが、「転職活動」はノーリスクです。人生で一番若い今日行動して、人生を変えてください!!

心の安定を重視するなら零細町工場

もう一つの選択肢として、私のように小規模の工場、町工場で働く選択肢もあります。

小規模の工場は大手と比べて待遇はそれほどではありませんが、(私の勤務先は現在30歳で年収500万円ほどです)精神的な安定が得られます。

大手と比べて人の入れ替わりがないため、一度人間関係を築いてしまえば出社するのではなく「もう一つの家」に帰るような感覚で出勤することができます

ただ、当たり外れが大きい選択肢ではあるので、面接の際に会社をよく見た上で、焦らずに決めたほうが良いです。

そういった小規模な工場の求人も、ものづくり専門のメイテックネクストが一番充実しています。

電話面談が面倒という方は、リクナビNEXTを活用するのも一つの選択肢です!

他にも工場の正社員の仕事はたくさんあります!

工場の仕事と一口に言っても、現場作業だけでも溶接、組み立て、加工、梱包など様々な工程に分かれています。

さらに、現場作業のみならず生産管理や設計、事務も含めればさらに多様です。

詳しくはこちらの記事でまとめていますので、興味がある方はぜひご覧ください(^^

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やるなら現場の作業員を選ぶべき

工場の仕事でおすすめしたいのは、生産管理などの管理側の仕事よりも現場作業の仕事です。

現場の作業は機械相手の仕事ですので、面倒な人間同士の調整業務が必要ないからです。

一般的な仕事はどうしても人間相手になりがちなので、トラブルを抱えがちですよね。

「就職活動」するだけならノーリスクです。少しでも迷っているならエントリー画面から登録を行い、求人を見てみてください。少しの行動が人生が変わるきっかけになるものです。

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