製造業で会社員として働いたり、転職先を選ぶにあたって、離職率の低さはとても大事なことですよね。
できれば誰も辞めない会社に入って、楽しく定年まで働き続けたいものです。
「そんな会社なんてない」という声が聞こえてきそうが・・・あるんです。
本記事では、日経エレクトロニクス出版の「誰も辞めない会社」より、エンジニアの離職率が極端に低い会社の特徴をお伝えします!!
誰もやめない会社
シリコンバレーでも離職率がほぼゼロの会社
ご存知の通り、アメリカは日本よりずっと転職がさかんです。
アメリカの平均勤続年数は4年程度。対して日本は11年ですので、アメリカ人は日本人の半分以下のスパンで転職していることになります。
そんな中、誰も辞めない会社として本書で紹介されているのが、シリコンバレーの「リニアテクノロジー」です。
社員数4400人の半導体メーカーで、トヨタの「プリウス」や、東京スカイツリーのLED照明の管理にも欠かせない部品を製造しています。
リニアテクノロジー のエンジニアはほぼ誰も会社を辞めることがないといいます。
要するに「エンジニアの楽園」です。
業績に関しても、創業から30年以上順調に成長し、そしてNASDAQ上場から買収されるまで株価は常に市場平均を越える値上がりを続けてきました。
その理由を知れば、製造業分野で転職を考える参考にできます。
それだけでなく、同じノウハウを実践できれば、自分の勤めている会社を「誰も辞めない会社」に変えたり、誰も辞めないホワイト企業を見つけることができるかも知れません。
本書から抜粋しながら、同社が「誰も辞めない会社」になった理由について考えていきます。
特徴①:高い報酬
誰も辞めない会社の特徴として、一番に挙げられるのは待遇の良さといえます。
リニアテクノロジーのエンジニアの給与は、 業界他社と比較しても高い方だ。 同社は正確な数字を明らかにしていないが、平均年収は15万米ドルを上回るとみられる。 業績連動型のボーナスに関しては、同社が常に高収益を確保し続けていることから、毎年相当の額を受け取れる。高い時は、年収の50%以上のボーナスを全社員に提供することもあった。
シリコンバレーの業績の良い企業はやはり給与のスケールも違いますね。
15万米ドルと言えば、執筆時のレートで2025万円です。平均年収で2000万超えなんて日本ではありえませんよね。
それだけの成長を維持しているのであれば、多少キツいことがあっても会社を辞めようとは思いませんね。
ボーナスが年収の50%というのもすごい話ですね。つまり賞与12ヶ月分です(笑)
さすがに日本企業ではここまでは難しいでしょうが、給与が高いほど良いというのは間違いの無いポイントですね。
特徴②:自由度の高さ!
製品企画製品開発の自由度とは、同社が新製品の企画や開発、製造、そして販売及びマーケティングを、一貫してエンジニアの手にゆだねていることにある。 リニアテクノロジーのエンジニアは、まず顧客企業を訪問してニーズを調査し、それに基づいた製品を企画して会社に提案する。その後設計開発を進め、できた製品の製造、原価管理、サプライチェーンの構築、そしてワールドワイドでのマーケティング、さらに販売後の顧客からの問い合わせ対応まで、全てに関わるのだ。
(中略)
エンジニアがこういう製品が必要だと思い立ち、上司に提案する。ここで上司は、ほとんどの場合「やってみろ」と言うのだ。「上司の決済が降りるまで3ヶ月かかるなんてそんな馬鹿げたことはリニアにはない。ほとんどのマネージャーは、設計者の背中を押してくれるはずだ。」
社員数4400人の大企業でありながら、エンジニアの自由度が大変高いのがリニアテクノロジーの特徴のひとつです。
ベンチャー企業のように、開発から製造、マーケティングまで、全てにかかわります。
他の企業のエンジニアは設計だけを行えばすむのに対して、様々な業務をやらなければならないことは、一見仕事がむしろ大変になるようにも感じます。
事実、世界の市場を知るべく海外出張も少なくないそうですし、技術畑の人間が他の業務も行うため不慣れな面も多く困難も少なくないそうです。
ですが実際はそれが会社を辞めない大きな要素になっています。それだけ自由に働くということは仕事の楽しさに直結することなんですね。
仕事が大変=仕事を辞めたくなる、ということではなく、むしろその逆で、「仕事は大変だけど自由度が高いから楽しく働ける」となっている点がとても面白いです。
楽しく仕事をするためには、高い自由度が欠かせない要素ということです。
特徴③:尊敬できる人と一緒に働ける
リニアテクノロジーの技術者が辞めない3つ目の理由は、著名なアナログ・グルと同じ職場で勤務できることである。アナログICの回路設計は、1種のアートと言われるほど、職人芸に近い世界である。ICの回路には、トランジスタやキャパシタと言った微細寸法の回路素子が数千万から数億個も並んでいる。これらの素子をつなぐ配線をどのように引き回すか、どこで電荷を蓄積するかといった点などは、すべて設計者の独創性に委ねられている。このため、まるで画家が油絵を描くかのように、 独創的な回路設計というものが実現できるのだ。100人のエンジニアがいれば、100通り、いや1万通りの回路設計があり得る。これがアナログIC設計をアートと呼ばせている所以である。
こうした一握りの優れたアナログ回路設計者は「アナログ・グル」と呼ばれている。アナログ回路設計の師匠、もしくは先生というわけだ。(中略)リニアテクノロジーはこうしたアナログ・グルが社に存在することを大きな強みとしている。
リニアテクノロジーに勤める若手設計者は、他の会社の友人などに、以下のように得意げに話をするという。「今日、ドブキン(アナログ・グルで、創業者の一人)が来てこういうんだ。もうそれは、すごいアイデアさ。とても刺激を受けるよ。」―と。アナログ・グルと共に仕事ができる環境にいられることも、エンジニアの離職率が低い理由なのである。
リニアテクノロジーは、回路設計の職人が集まる場所です。その技術は簡単には身につかないものだそうで、優れた設計者「アナログ・グル」といっしょに働けることは、エンジニアにとってとても貴重な経験になり、名誉なことです。
尊敬できる師匠のもとで働けるだけでモチベーションになりますし、成長の実感を得ることができます。
そういった「尊敬できる人のもとで働ける」ことが、誰も会社をやめない理由の一つです。
特徴④:シニア・エンジニアを大切にしている
リニアテクノロジーは若手エンジニアを重視しつつも、それ以上にシニア・エンジニアに敬意を払っている。
(中略)
シニア・エンジニアを重視する姿勢を示していることは、彼らが会社を辞めない理由にもつながる。まるで日本の終身雇用制でもあるかのように、彼らがリニアテクノロジーに長年の忠誠を誓い、イノベーションを起こし続けるのは、技術者を大事にする企業風土があるからこそに他ならない。
シリコンバレーでは人材の流動性が高いこともあり、力のある若手エンジニアを重視する傾向があります。
ですが、リニアテクノロジーはその傾向と逆行し、シニア・エンジニアを大切にしています。
その理由は、顧客を知り、市場を知るには時間がかかり、それを知っているシニアエンジニアでないと高付加価値の製品を生み出すことはできないと考えているからです。
業績が常に右肩上がりで成長を続けていることから、この考え方は正しいと言えそうですね。(あくまでリニアテクノロジーの業種・業態においてはですが。)
リニアテクノロジーでシニア・エンジニアとして認められるには、10年以上の経験と指導力と指導経験をつまなければならないそうです。
こうして年長の社員にも敬意を払うことで、若手も将来のキャリアに希望が持て、安心して同じ会社に居続けられるということですね。
まとめ:これが「誰も辞めない会社」の条件!!
これまでリニアテクノロジーが「誰も辞めない会社」である理由を4つご紹介してきました。
- 高い報酬
- 高い自由度
- 尊敬できる人と働ける
- シニア社員を大切にする会社
私たちが転職を考えるにあたっては、いかに良い会社に移るかということが大変重要です。
転職したはいいものの、結果が出せなかったり風土に馴染めなかったりして、試用期間中に会社を辞めてしまったという話もよく耳にします。
そういったことを防ぐためには、転職活動の段階で「誰も辞めない会社」の4つの条件にあてはまる会社を探していく必要があります。
「誰も辞めない会社」はこうやって探す!
では、転職に際して上記の「誰も辞めない会社」の4つの条件にあてはまる会社はどうやって探せば良いでしょうか?
それは、会社の中をよく知っている専門のエージェントに転職のサポートをしてもらうことです。
とくにメイテックネクストは、親会社メイテックでのエンジニア派遣業のパイプがあるため、求人の内部事情に詳しく、会社の内部を探りながら転職先を探すのにもってこいです。
メイテックネクストには、こちらから申し込めますので、転職をお考えの方は是非活用してみてください!
コメント